「すばらしい試合でした」。試合後、開口一番、河野監督は興奮気味に語った。「韓国に対してこんな勝ち方をした日本は記憶にない。みんなが持ち味を出し、バックハンドをフォアハンドと同じように使える。健太も韓知敏に完璧に勝った。明日のドイツ戦は勝っても負けてもクロスゲームになる。自分たちのプレーをするだけ」
去年の岸川・水谷のツインエースを擁する日本も強かったが、今年のチームもそれに勝るとも劣らない強さを持っている。高木和の成長は大きい。安定した強さで、ドイツオープンでの活躍ですっかり自信をつけたプレーぶりだ。前陣での両ハンドのライジングショットは相変わらず。大矢は力感あふれる両ハンドで相手を押しまくっている。緻密な相手とやるときは課題があるが、打ち合いになったら滅法強い。その豪快さは異彩を放っている。そして松平健太の成長は目を見張るばかりだ。サービスは相変わらず効いているが、それに加え、バックハンドの鋭さ、フォアハンドの安定、そして天才的な台上のアタックが光っている。この個性的な集団はドイツを粉砕できるか。
準々決勝
日本 3-0 韓国
高木和 11-6, 11-8, 11-8 徐明徳
松平健 11-6, 11-6, 11-7 韓知敏
大矢 11-2, 15-13, 11-7 李尚洙
ドイツ 3-1 フランス
ロシア 3-2 チャイニーズ・タイペイ
中国 3-0 イングランド