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速報・現地リポート

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全日本卓球選手権大会

 昨年の全中で優勝した野邑大陽。長身の野邑のその前に立ちはだかったのが甲斐(明豊高)だった。
 打倒ヤマダの一番手である甲斐、バックハンドに安定感があり、フットワークがいい。前陣で両ハンド強打の連続攻撃を見せ、常に野邑を後ろに下げる展開。野邑も中陣から威力のあるバックドライブを放ち、ハイレベルなラリー戦を展開するが、徐々に甲斐の攻撃力に押し込まれる。
 第4ゲーム、甲斐がマッチポイントを握ったところから野邑が追い上げ、10-8というところで野邑のロビングが甲斐のバックサイドへ。エッジかサイドかは微妙だったが、台をかすって入ったように見えた。しかし審判の判定は「ゲームセット」。野邑のベンチに入っていた張一博(青森大)が顔色を変えてコートに駆け込み、審判に静止される。
 野邑は憮然とした表情でラケットをベンチに放り込んだ。やや後味の悪い幕切れになったが、甲斐が3-1で勝利。ベスト8に駒を進めた。

●男子ジュニア5回戦
甲斐(明豊高) 3-1 野邑(青森山田中)