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全日本卓球選手権大会

 決勝で吉田海偉を下し、初優勝を決めたジュンこと水谷隼。長谷川信彦の持つ18歳9ヶ月という最年少優勝記録を更新し、17歳7ヶ月で優勝。男子ジュニア・男子ダブルス・そして男子シングルスの3冠王となった。
 決勝では水谷のサービスが序盤から威力を発揮した。インパクト後にラケットを引き上げるようなフォロースルーが特徴だ。YG(逆横回転系)サービスも巧みで、吉田はたびたびレシーブを浮かせ、水谷に3球目攻撃を決められていた。打つ直前に一瞬のタメがある水谷のフォアドライブは、相手の対応が一瞬遅れるようだ。
 そして、台上処理のタッチも非常に柔らかい。吉田の弱点である台上をストップで徹底的に突いた。第4ゲームではゲームポイントで、ストップ対ストップから吉田のストップが浮いたところを飛び込みざまの台上強打で決めた。
 今大会は集中力が途切れることもなく、チャンスボールに対しては迷わず強打を打つ。吉田のバックフィッシュからの反撃も、バックに曲げるカーブドライブで封じた。パワードライブに対しても、臆することなくカウンターで打ち返していた。

★水谷・優勝者インタビュー
「吉田選手はすごい勢いのある選手なので、その勢いに負けないように自分も声を出して全力でぶつかっていきました。自分のサーブが予想以上に効いていたので、そこをうまく利用しました。今回優勝したことで世界選手権に出られることになって、また来年には北京オリンピックもあるので、北京オリンピックに出場できるようにこれから練習していきたいです」