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速報・現地リポート

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全日本卓球選手権大会

女子シングルス決勝は、3年前と同じカードとなった。
前回は6ゲーム目で藤井がマッチポイントを握りながら逆転され、平野が4-3で勝利を収めている。

試合はバック対バックの展開が多くなったが、安定感で勝る平野がラリーの主導権を握った。藤井は少し無理をしないと点を取れず、無理をすればミスも多くなる。藤井にとっては苦しい試合展開となった。
さらに平野はフォア前を中心に、バックロングへのスピードあるサービスを効果的に使い、藤井にレシーブの的を絞らせず、サービス時の得点率も高かった。逆に藤井は、点を取れるパターンがバックドライブをストレートに打った時以外にほとんどなく、その点でも平野が優位に立っていた。

藤井も懸命に粘り、5ゲーム目は6-7から5本連取するなど見せ場は作ったが、2ゲームを取るのが精一杯。最後は藤井のボールがネットにかかり、平野の2年ぶり3回目の優勝が決まった。

「1、2回目とはまた違う嬉しさがあります。一試合目から厳しい試合だったので、どの選手とも厳しい試合だったと思います。作戦以上にやはり3年前もここで藤井選手と決勝ができたので、今回ももう一度この舞台で戦えることがすごく嬉しくて、思い切って試合をしようと思いました。この一年なかなか自分が思うようにいかなかった時期が多かったので、そういう時に支えてくれた大嶋先生をはじめ、ミキハウス関係者の方々にすごく感謝しています。まだまだ足りない部分が多いので、もっともっとレベルをあげていきたいと思っています。 世界のトップクラスと五分に戦えるくらいに自分もレベルを上げて、もっともっと挑戦していきたいと思います。応援ありがとうございました」
と平野は涙を浮かべながら優勝インタビューに答えていた。