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速報・現地リポート

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世界選手権ザグレブ大会(個人戦)

 サービス、3球目の速攻を多用したが、両ハンドに切れがなくミスを連発した。後半まで福原自身のペースをつかむことができず、相手の威力あるバックハンドに気を取られ、無理に先手攻撃を試みるパターンが多くなり、窮地に追い込まれた。
 この展開から見ると、福原は今大会両ハンドでスマッシュを打ちすぎた。前陣で徹底してコースを突くブロック技術が、福原の卓球の根幹になっている点を考えて、もっと粘り強くラリー戦に挑んでほしかった。自分のテクニック、戦術をいかに最大限に生かすのか。先手先手と攻めることも大切ではあるが、プレースタイルを変えてまで強打型になる必要はないと思う。これまで努力してきた前陣での両ハンドの粘りを生かせれば、現段階でも世界のレベルに十分通用する。自分自身のプレーに自信を持って、プレーそのものを見失わないようにすることが勝利をつかむ第一歩ではないだろうか。