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速報・現地リポート

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世界選手権ザグレブ大会(個人戦)

 水谷対ガオ・ニンの16決定戦。水谷は出足が良く3ゲームを連取した。良かったのはサービスからの連続得点。水谷の特長である、台上からの攻撃、レシーブ力がこの世界選手権では得点能力を発揮した。誰もが4-0で水谷完勝と予想したゲーム展開ではあったが、3ゲーム目のジュースに持ち込まれたときに、アミズィッチはタイムアウトを取り、この3ゲーム目に勝負をかけた。この点を見ても、水谷の体力、気力の疲労度がピークに達していたように見えた。
 残りの4ゲームのうち、気力を振り絞ってラストの1ゲームを取りに行ったが、フットワークを使った両ハンドでの先手攻撃を仕掛けるも、相手のフットワークの早さによって先手を取ることができず、受け身のプレーに持ち込まれた点が悔やまれる。
 残りの4ゲームのプレー内容を見ても、相手に6ポイント連取が1回、4ポイント連取が4回、3ポイント連取が4回あった。この展開を見ても、体力・集中力の限界に達していたと思われる。世界戦で上位に勝ち進むためには、瞬発力、プラス持久力が必要である。自分にあったフィジカルトレーニングを徹底的に行えば、近い将来、必ずや世界でメダルを取れる選手のひとりとして、大いに期待できる。