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速報・現地リポート

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世界選手権ザグレブ大会(個人戦)

 馬琳対王皓の第1ゲームは王皓は台上攻撃とフォアドライブでいきなり0-1から5本連取。第1ゲームは台上攻撃の応戦で、王皓が上回った。台上攻撃も従来より威力、タイミングとも鋭さを増していた。第2ゲームは馬琳がバック前からフォアハンドでの台上先手攻撃で5本連取し、接戦で馬琳が逃げ切った。馬琳の台上での緩急のつけ方が目立った。第3ゲームは4-1で王皓がリードするが、落ち着き払った馬琳が6-6に戻し、接戦での後半のネットインで馬琳がジュースを制した。このゲームでの王皓はジュースでの2本連続の痛いフォアドライブミスをした。
 第4ゲームは、王皓が得意のフォアの切れの良いドライブに切り替え、3ゲーム目のドライブの失敗を取り戻し。11-4で攻めきった。第5ゲームは2-2から王皓はサービスで得点できず2本連取され、その後、ばん回の気持が強く、焦りとなり、2本リードのまま7-9までシーソーゲームを続けたが2本を取り戻し、9-9。馬琳はここからバック前の難しいボールを厳しい攻めで会心の台上フォアハンド攻撃を仕掛け、この1球で勝負を決めた。競った時の中国選手の気持ちの強さが見られた。第6ゲームはシーソーゲームで、6-6から馬琳が王皓のミドル前へ止めて、迷いを誘い、5本連取し、勝負を決めた。
 馬琳の経験豊富さから来る相手を良く見た間合いのバリエーションで、王皓のタイミングを狂わせる緩急をつけたフォアハンドドライブは見事であった。