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世界選手権ザグレブ大会(個人戦)

 第6ゲームは王励勤の両ハンドドライブの威力と安定感が戻り、随所に素晴らしいファインプレーを見せ、7-3とリードを広げた。しかし、馬琳の調子も良く、反撃に転じ、鋭いラリー戦と回り込んでの台上フォアドライブで4本取り返し、7-7で並んだが、王励勤の前陣での鋭く振り切った両ハンドドライブを打ち込み、3本連取し、11-8で王励勤がフルゲームに持ち込んだ。最終ゲームに入り、王励勤のプレーの調子が最高潮に達し、回り込んでのフォアドライブがことごとく決まり、この場面でのストレートコースに打つ決断力と戦術の緻密さで前半を6-3でリードした。馬琳は得意の台上フォア攻撃と鋭いサービスからの3球目フォアドライブを決め、6-5とばん回しかけたが、波に乗せてしまった勢いの止まらない王励勤の攻撃力が、後半になるにつれ、加速していくようなすべてのラリーをことごとくポイントに結びつけ、大逆転の勝利を手にした。
 悔やまれるのは3-1でゲームをリードし、5ゲーム目に7-1とリードした時点で、少し勝ちを意識した馬琳から勝利の女神が逃げていったような気がした。