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速報・現地リポート

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世界選手権ザグレブ大会(個人戦)

 ラリー戦でサムソノフ有利と見られたが、今回の馬琳の台上フォアハンド攻撃の鋭さは、以前より、切れ、威力とも増し、すべてのポイントと言えるほど、馬琳の先手速攻が光った。台上攻撃でもコート全面をカバーするフォアハンドと、時折見せる台上でのバックハンドショートプッシュ、バック裏面での横回転ドライブを織り交ぜた台上のバリエーションは完全にサムソノフのプレーを封じ込めた。サービスを持ったときには、徹底的にサムソノフのバックミドル前に小さく、やや斜め下回転サービスを集め、サムソノフのストップレシーブを誘い、次を自分の台上攻撃に結びつけた。
 サムソノフもラリーに持ち込み粘ったが、やはり先手先手とラリーに持ち込んだ馬琳に対して優位に立てなかった。このゲームの勝因は馬琳の見事な台上攻撃の進歩だった。