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フォルクスワーゲンオープン

 先の世界選手権ザグレブ大会でベスト16に入り、ただ今世界の女子卓球界に売り出し中のふたり。中国の姚彦(ヤオ・イェン)と韓国の李恩姫(イ・ユンヒ)。
 175センチと長身の姚彦は上海出身で、中国の卓球雑誌では「女・王励勤」の異名を持つ。そのスイングは非常にシャープ。世界ランクひとケタの選手をずらりと揃えた中で、ただひとり世界ランク49位の彼女が抜擢されたことからも、中国首脳陣の期待の大きさがうかがえる。同じ上海市出身ということで、「未来の何智麗(小山ちれ)」という感じもする。
 一方の李恩姫は中国式ペンホルダーの表ソフト速攻型。フットワークを生かしたフォア連打はいかにも韓国卓球だが、バックハンドが振れる上にスマッシュのパンチ力もなかなかのもの。久々に現れたペン表速攻のホープだ。プレースタイルはどちらかというと名前も一文字違いの先輩・李恩実(イ・ユンシル)に近いが、ここはひとつ「未来の玄静和(93年世界チャンピオン)」というくらい、大きく育ってもらいたい選手だ。

Photo左:難なく決勝トーナメントに進出した姚彦
Photo右:照井とは好勝負だった李恩姫。中国との対戦が楽しみ