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フォルクスワーゲンオープン

●女子シングルス1回戦
柳絮飛(中国香港) -4、6、4、-4、7、11 石川(ミキハウスJSC)

 出足の第1ゲーム、第2ゲームを取り合った両選手。第3ゲームから柳絮飛がチェンジペース、よく切れた下回転サービスを混ぜ、回転のかかった深いボールで石川のミスを誘う。柳絮飛の連打に、ラリー戦になると石川に先にミスが出る展開に。第4ゲームは石川も戦術転換、逆に粘り強いラリー展開に持ち込み、3球目攻撃で得点を稼ぐ。8-4と大きくリードを奪うと一気にこのゲームを奪取。2-2に持ち込む。
 第5ゲームは最初に3球目攻撃を決めた石川が6-4とペースを掴むが、柳絮飛も粘って7-6に逆転。ここでベンチの近藤監督がタイムアウトを取る。名将・近藤監督、すばやい決断だ。ここから10-7となり、石川のミドルへのスマッシュを柳がよく拾って柳がゲームカウント3-2とリード。
 第6ゲームは石川が6-1とスタートダッシュを見せ、8-4とリード。9-7から攻めのミスが2度続き、一度は9-10とマッチポイントを握られるが、石川はここでも攻め手をゆるめない。強烈な3球目スマッシュを連発し、2度のマッチポイントをしのぐ。しかし、最後は惜しくも石川のフォアドライブがオーバー。観客からは石川の健闘をたたえる大きな拍手がわき起こった。

 結果的には敗れたものの、一気に流れを持って行かれてもおかしくなかった第4ゲームで見せた、石川の戦術転換は見事だった。また、第6ゲームの勝負どころでは、結果的にはミスが重なったものの、ただ入れるだけのプレーをしなかったことが、かえってその将来性を感じさせた。