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フォルクスワーゲンオープン

●男子シングルス準決勝
王皓(中国) -4、9、-4、12、11、4 王励勤(中国)

 今大会、安定した勝ち上がりを見せていた現世界チャンピオン・王励勤がチームメイトの王皓に敗れた。王皓は得意の裏面打法だけでは優位に立てないと、中盤から思い切って回り込み、パワードライブで攻めた。
 ゲームカウント1-1の第3ゲーム、王励勤は9-4のリードから得意の回り込みパワードライブをバックストレートに打ち抜き、10-4からは打球点の早いバックドライブで王皓のバックをつぶして2-1とリード。第4ゲームもリードして、王励勤9-7のリードから9-9に追いつかれたところで王励勤が予想外のタイムアウト。このゲームは14-12で王皓が制す。
 勝負の分かれ目となる第5ゲーム、王皓はよりフォアドライブの手数を増やす。王皓6-5から王励勤のフォアをカーブドライブで打ち抜き王皓が9-5とリード。王励勤もお返しとばかりに6-9から王皓のバックへシュートドライブ。このゲームもデュースにもつれ、11-11。ここで審判が「レット」と判定した王励勤のサービスを、王励勤が自分の左手に当たったと自己申告してカウントを12-11に訂正した。会場がやや騒然とする中で、王皓は次のボールを3球目パワードライブで決めた。
 このゲームが決め手となり、次のゲームは王励勤が集中力を欠いた。王皓が1-3から9-3と8本連取で決勝進出を決めた。

Photo左:積極的なフォア攻撃で王皓が王励勤を制す
Photo右:王励勤、ほぼ互角の内容ながら惜敗。準決勝で敗れた郭躍に続き、世界チャンプは2人とも姿を消した