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フォルクスワーゲンオープン

 世界ランク2位の王楠と、世界ランク4位の郭炎の対決となった女子シングルス決勝。
 序盤、打球点の早い速攻で早期決着を図る王楠に対し、郭炎は中陣で一度、二度とブロックしてから、ドライブで優位なラリーに持ち込んでいく展開。王楠のフォアに出すフォアサービスはブッツリ切れていて、王楠がドライブしても持ち上がらないほど。郭炎、2ゲームを先行。
 第3ゲームからは王楠が戦い方を変え、速攻戦から緩急をつけたラリー戦に持ち込む。要所ではレシーブからの速攻、郭炎のフォアサイドを切る王楠独特のバックハンドを見せ、ゲームカウント2-2。
 2003年の韓国オープン優勝以来、プロツアーで5度の準優勝となかなか優勝に手が届かない郭炎。次第に焦りの色が見えてくる。一方、五輪の自動出場枠を獲得したい王楠にとっても、のどから手が出るほど欲しい優勝だが、さすがに経験豊富な王楠、淡々とラリーを作っていく。第6ゲームの9-9では、郭炎のストップを思い切り良く3球目攻撃。これがネットをかすめて決まり、王楠がそのまま決着をつけた。2001年大会以来6年ぶり、通算4度目の優勝は男女を通じて新記録となった。昨年の決勝での大逆転負けから決勝まで勝ち上がってきた郭炎は、またも勝利へのプレッシャーからかその豪打が陰を潜め、やや手打ちになる場面が多かったのは残念だった。

●女子シングルス決勝
王楠(中国) -9、-6、8、7、8、9 郭炎(中国)