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速報・現地リポート

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全日本卓球選手権大会

 マスコミが注目する渡辺/四元ペアが決勝へ勝ち上がり、多くのテレビカメラが並ぶ中で行われた混合ダブルス決勝。期待に違わぬすばらしい熱戦となった。
 互いに左ペン表速攻型と右シェーク異質攻守型のペア。しかし、四元がつないで渡辺が決める渡辺/四元ペアに対し、田勢/田勢ペアはどちらもフォアで決定打を打つことができる。プレースタイルの差と言えばそれまでだが、このわずかな差が最後に勝敗を分けた。

 渡辺/四元ペアが第1・3ゲーム、田勢/田勢ペアが第2・4ゲームを奪って迎えた最終ゲーム。シーソーゲームの中で、渡辺/四元ペアが9-6と抜け出す。しかし、ここからやや固くなった四元のレシーブが甘くなり、9-9のタイ。そして10-9で渡辺/四元ペアがチャンピオンシップポイントを握る。
 ここで田勢美貴江のフォアハンドが火を吹いた。逆モーションのフォアフリックで渡辺のフォアを抜くと、10-10のデュースから、ラリー戦の中で鮮やかなフォアストレートへのパワードライブ。目にも止まらぬこの一撃で勝負はついた。最終ゲーム12-10で田勢/田勢が栄冠を手にした!

 試合後のインタビューで「私たちを応援してくれる人たちが本当にたくさんいる。支えてくれた人たちのためにも頑張ろうと思いました」と語った美貴江選手。そして最後にサプライズ! 旦那さんの邦史選手から「今日は嫁の誕生日なんです! 良い誕生日プレゼントができたと思います!」。そう、今日は美貴江選手の28歳の誕生日。これには満場から盛大な拍手が送られた。

 敗れたとはいえ、集中力が高く、凡ミスのないプレーを見せた渡辺/四元ペアの戦いぶりも見事。紙一重の差で優勝は逃したが、限りなく優勝に近い準優勝だ。