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速報・現地リポート

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全日本卓球選手権大会

 成長を見せている松平賢二(青森山田高)を迎え打った元王者の松下浩二(グランプリ)。各ゲームが競りあう厳しい戦いを展開。しかし最後の1本を取った松下が4-1で勝った。

「いっぱいいっぱいだった。自信がないから試合の流れをつかめない。組み立てがないんですよ。次の1本、この1本を頭をフル回転させて取ることしかできない。全体の流れがつかめない。昔はこうだったとか、このボールは昔は取れたと思うことが多い。そういうことは今までなかったこと。前向きに考えるタイプだから。
 終わりが近いことは感じるけど、その中でやれることにうれしさを感じる。振り返れば、偉関さんもやめてベンチに座っているし(笑)、自分より上の人がいない。でも自分が頑張ることで、若い選手が40まで卓球をやれるんだと言うことを感じてくれるだろう。
 今まで全日本で80何勝しているけど、うれしいというよりも今までで一番つらい1勝でした。ただ見ている人もいるし、応援してくれる人もいるからそれが励み。特に早稲田(大学院)に行って、練習量は減ったけど、同じ授業を受けている人たちが応援に来てくれて、その人たちの姿を見たら力をもらった。失ったものよりも得たモノが大きい。明日も頑張りますよ(松下)」

●男子シングルス4回戦
松下(グランプリ) 8、9、-3、12、9 松平賢(青森山田高)