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全日本卓球選手権大会

 明日15日、東京体育館で平成19年度全日本卓球選手権がいよいよスタートする。出場する選手たちはすでに宿舎に入り、明朝、ぞくぞくと東京体育館へと集結する。卓球ファンの皆さんも、それぞれに優勝者を予想されていることだろう。卓球王国08年2月号P.30~の『全日本優勝大予想』もぜひ参考にしていただきたい。

 今年の全日本選手権では男女シングルスとも、昨年9月の「揮発性有機溶剤を含む接着剤の使用禁止」によるノングルー時代の到来、そして今年8月の北京五輪が、大会に微妙な陰影を与えることになりそうだ。

 ノングルー時代の中で迎える初めての全日本選手権となる今大会。スピード補助剤の登場で、回転はやや落ちると言われるものの、急激な打球のスピードダウンは避けられそう。しかし、全日本選手権の地方予選では、スピード補助剤の使用で、ラバーの厚さが規定の4mmを大きくオーバーした例も少なくない。本選では揮発性有機溶剤を含む接着剤を使用していないかチェックするとともに、ラバーの厚さに対してもこれまで以上に厳格なチェックが加えられる。選手たちも当然スペアラケットを用意するだろうが、失格となる選手が現れるような事態は避けてほしい。

 また、今年1月発表の世界ランキングで日本からは女子2名(福原愛・平野早矢香)、男子1名(韓陽)の五輪自動出場が決定。同時に水谷隼が、強化本部の設けた「2007年1~12月に、国際大会において世界ランキング30位以内の選手に4名以上勝利」という基準をクリアし、アジア大陸予選への出場が決定。アジア大陸予選に出場できる選手の枠は、男女とも強化本部推薦の1名ずつのみとなっている。
 その残り1つの枠を争うのが男子は吉田海偉と岸川聖也、女子は福岡春菜と金沢咲希。強化本部ではすでに推薦する1名を確定していると思われるが、これらの選手にとっては見えない鎖をつけられたような、なんとも言えないプレッシャーの中での大会になりそうだ。

 明日は午後1時からの開会式に続き、2時からダブルス3種目の1回戦がスタート。熱意と工夫、そして練習量で全日本出場を勝ち取った草の根プレーヤーも数多く出場する。彼らのハッスルプレーにも注目だ。
 今年も6日間、気合いでお届けする卓球王国の全日本速報をよろしくお願いします!