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全日本卓球選手権大会

 今大会絶好調の田勢を、準決勝でうまくかわした水谷。フォアの強打で打ち抜くシーンは少なかったが、絶妙のプレスメントと緩急の変化で相手のミスを誘うプレーを見せた。ゲームカウント0-2とされた第3ゲーム、10-8のゲームポイントからデュースとされながら、14-12で辛くも取ったことが試合の流れを変えた。
 試合後、「3ゲーム目を取ることで自分は楽になったし、相手にミスが出てくるようになった。2ゲームを連取されたので作戦を変えて、それがうまくいった。審判からサービスに対する注意を受けて、最初はとまどったけど、それでサービスを変えて、5・7球目の連打で決めるようにした。今大会、競った中でも勝てているので、そういう点では良い感じです」とコメント。決勝では再び吉田海偉の挑戦を受ける。

 一方、敗れたとはいえ田勢のプレーも見事だった。ドライブからスマッシュへの流れが抜群で、連続スマッシュにもミスが出なかった。
「3ゲーム目の11-10のあとの1本が勝負だった。あそこで迷いが出た。そこで取っていれば3-0でリードできたから。ペン表ソフトだから動いて打っていって勝負するしかない。ショートしていては駄目だと思ってプレーした。ベスト4というのは勢いで、これから本当の力を付けていきたい」と試合後のコメント。
 混合ダブルス優勝、男子ダブルス準優勝、男子シングルス3位。出場したすべての種目で好成績を残し、充実の全日本選手権となった。