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全日本卓球選手権大会

 男子シングルス6回戦、田崎俊雄(協和発酵)は渡辺将人(シチズン)と対戦。
 
 男子ダブルス準々決勝で敗れ、「負ければこれが最後の試合」という状況で試合を続ける田崎。同じペン表速攻の渡辺と、時には互いに台から距離を取って打ち合う。両者とも凡ミスはなく、ともに日本のトップクラスとして戦ってきたペン表速攻型同士の、すばらしいラリー戦だった。
 試合は2ゲームオールで迎えた第5ゲームを奪った渡辺が最終ゲームも7本で制して勝利。試合後、晴れやかな笑顔を見せた田崎に、場内アナウンスとともに前原正浩強化副部長から花束が贈られ、会場を埋めた大観衆から惜しみない拍手が送られた。世界のトップ選手に恐れられた日本の速攻ボーイが、その現役生活に別れを告げた。

「負けて悔しいですね。距離感が上手く取れなかった。もう少し前に詰めれば良かった。最後だったというよりも負けたことが残念。最後の1本はスマッシュしようかなと思ったけど。
 去年の全日本前から今年の引退は決めていた。去年が現役バリバリでやった全日本。卓球は仕事というよりは好きで始めたもので、趣味の延長。クアラルンプール(2000年)でメダルを獲った時とか、95年天津の時とか。世界で自分の名前をアピールできた時のことは印象に残っている。若手に頑張ってほしいし、日の丸の重さを感じて欲しい(田崎)」

●男子シングルス6回戦
渡辺(シチズン) 5、6、-8、-9、11、7 田崎(協和発酵)