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世界選手権広州大会(条太の広州ぶるるん日記)

いや、乗り込むというほどのことではない。ただシャララ会長との質疑応答会議に出ただけだ。

議題は一点、シャララ会長が提案している「他国に移住した後、一定期間は世界選手権に出られなくなる」という新ルールだ。これはもちろん、世界中に散らばっている元中国人選手を規制するのが目的。今すでに世界選手権に出ている人の権利は引き続き保証されるが、これからの人は、何歳で移住したかによって、その後、世界選手権に出られるまでの年数が区切られる。しかし21歳以降に移住した人はもう一生出られないというルールだ。

シャララ会長が何度も強調していたのは、「これは特定の国や協会を攻撃しようとしているルールではない。すべては卓球の発展のだめだ。たとえばサッカーの試合でルーマニア対ドイツをやるとする。両チームとも全員中国人だったらどう思うか」「私はいかなる人の世界選手権への参加権利も奪うつもりはない。ただ、2回チャンスを与えるのは多すぎると思うだけだ」

一緒に聞いていた偉関絹子さんの「中国人同士のレベルが高い試合と、中国人対弱い他国の試合のどっちが面白いですか」という意見もなるほどとうなずける。なおかつ、今の現実は、他国の国籍をとって中国で生活して練習もして試合だけ他国で出る人がいるそうだから、その新しいルールに対しても、小さいときに他国の国籍をとって、その後は中国で生活、練習すればいいだけだから完全な防止効果はないとのことだ。

ことはこれほど複雑なのだ。