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世界選手権広州大会(条太の広州ぶるるん日記)

 隣のコートではベルギー対イタリアをやっていて、相変わらずパンツを腿の付け根までたくし上げたセイブが帰化選手のヤン・ミンと試合をしている。

 男子の試合を見ていて思うのは、どうしてあんなに第一バウンドを深い位置にバウンドさせてあんなに短いサーブを出せるのかと言うことだ。私が卓球をやっていた頃は、短いサーブを出す場合には第一バウンドはコートの中央というのが常識だった。それが90年頃から、相手の判断を遅らせるために手前にバウンドさせてなおかつ短いサーブを出すのが流行しだした。理屈では、その分、バウンドは高くなるはずなのだが、それよりも判断を遅らせることの方が有効なのだろう。

 ボールが相手のコートにバウンドするまでの時間は、実はボールの運動を垂直方向に分解した成分だけで決まる。第一バウンドをコート中央にするよりもコートの手前に落とした方が、ボールを下方向に叩き落すようになるため、より早く相手のコートに届くのだ。やってみればわかるが、これは信じがたいコントロールが必要だ。