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世界選手権広州大会(条太の広州ぶるるん日記)

 2番の平野、3番の福岡が勝ち、日本女子は3-0でオランダに勝利した。福岡は3-0で勝ったが、危ない内容だった。しかし、カットマンのティミナに対して、ストップでノータッチを取ったり、ツブ高ショートで落とさせたり、味のある試合だった。競ったときに出した王子サーブの威力は強烈で、ティミナがまるで初心者のようにサイドミスをしたが、最後の方にはブツ切りの下でネット下部にかけさせる異常なミス。見慣れていると分かるが、初めて出されたらああいうミスになるだろう。卓球とはアコギなスポーツだ。特徴のある卓球は見ていて痛快だ。

 福岡はサーブが強烈なわりにラリーが強くないことは誰もが認める傾向だが、これは、偶然なのだろうか、必然なのだろうか。というのも、レベルは違うが、私の卓球も同じ傾向なので、親近感があるのだ。サーブが利くときの快感と、利かないときのあせりがよく分かる。福原にならって「春ちゃん」とでも呼びたいくらいだ。

 必然とは、たとえば、サーブを練習する時間が多い分だけラリーに費やす時間が足りないとか、サーブに必要な才能とラリーに必要な才能が互いに矛盾するものだとか、サーブが利きすぎてラリーに意識がいかないとかだ。偶然とは、サーブの才能とラリーの才能は別のものであり、両方を持っていてもおかしくはないが、その確率はとても低いという説。

 まあ、現場で戦っている選手にとってはどうでもいい話だ。