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世界選手権広州大会(条太の広州ぶるるん日記)

逆モーション

2008/02/25

 「逆モーション」という言葉、卓球界では何十年も前から当たり前のように使っているが、卓球以外では使わないことをご存知だろうか。ネットで検索してみると、卓球以外では、舞台の演劇の役者の動き方としてあるだけで、他のスポーツでは使われていない。もちろん、演劇での「逆モーション」は、卓球のように誰かを騙すための動きではない。あくまである動きのパターンをそう表現しているだけだ(共演者や客だましてどうすんのよ)。

 他のスポーツでも対人競技ならいわゆるフェイントというものはあるわけだが(まさかマラソンや砲丸投げでフェイントがあるとは思えないが)、それはフェイントなどとしか言わないようだ。しかし卓球の「逆モーション」という言葉は、その響きがいかにも凄そうなトリッキーな知的な感じがしてとてもよいと思う。テレビ東京にお願いをして「逆モーション」を連発してもらい、他のスポーツに広めたいものだ。NHKで卓球を放送するときは、アナウンサーがいつも卓球界では誰も使わないテニス用語「逆クロス」を連発していて不愉快だったものだ。今こそテレビ東京には「逆モーション」を連発してもらいたい。