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世界選手権広州大会(条太の広州ぶるるん日記)

人間を超えて

2008/02/27

 実力では格下のフランス(そういうことにしておかないと話が進まないのでそういうことにしておく)に対して、やはり絶対勝たなくてはならないプレッシャーが選手達を堅くしたのだろうか。福原、平野、藤井とも相手との実力差からすると本来のプレーには見えなかった。もちろんこのレベルでは、実力差があるといっても精神状態ひとつでひっくり返されるレベルだ。反応時間0.2秒以内の全身複雑選択反応という、ほとんど無意識下での条件反射や脊髄反射のレベルでプレーをしているのだから当然だ。

 それにしてもだ。相手が格下で勝たなくてはならないレベルだから堅くなる、これでは我々一般人と同じではないか。一流のアスリートなら、技術だけではなく、そういう自己制御も優れていなくてはならない。人間なのだから仕方がない、ではない。人間ではない領域でプレーをしなくては中国には勝てない。マインドコントロールだろうが催眠術だろうが、洗脳だろうがなんでもいい、法に触れない範囲でそいういう部分を鍛えて欲しい。卓球とはそういうスポーツなのだ。