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世界選手権広州大会(条太の広州ぶるるん日記)

 まるで世界選手権に出たようなタイトルだが、そうではない。これまで日本で見た卓球の世界選手権の思い出だ。はやる気持ちを鎮めるため、この25年を静かに振り返ってみた。

【1983年東京大会】
大学2年のとき、高校のOBたちと見に行った。覚えているのはヨニエルが禿げていたこと、選手のサインをもおうと裏のほうから入っていったら会場に出てしまい、入場料を払わずに入れたこと。どっかの国の知らない女子選手にサインをもらって写真を撮ったこと。

【1991年幕張大会】
結婚した直後ぐらい。会場で戸田、田村と落ち合ったが、田村が雨でずぶぬれになって会場に現れたのが印象的だった。それまでビデオで見ていた外国での世界選手権にくらべて、観客が静かで興奮ができなかった。8ミリカメラを持ち込んで11本のテープを撮影した。会場でデモされていたリフックススポーツ社のスーパープレイ集ビデオに目が釘付けになって以来、彼らの大ファンとなる。

【2001年大阪大会】
大会の前半にスポーツ科学会議があり、そこで卓球の魅力を表現できるテレビ撮影の仕方について発表した。肝心のシャララ会長が途中からいなくなったので残念。元世界チャンピオンたちとのパネルディスカッションにも参加し、当時ニッタクにつとめていた戸田の隣が空いていたので座ったが、私であることに気づかなかった(ニッタクの方ですか、と話かけてもまだ気づかないのだ)。この頃から私の容貌が劇的に変わったと妻は言う。私も「自分のことがわからない人の顔色」に敏感になる。その後一度仙台に戻り、大会後半に、子育ての分担上5歳の長男を連れて再び見に行った。タマスの辻さんにアイスクリームをご馳走になる。やはり観客が静かで盛り上がらない印象。

 今回は中国なので、さぞかし物凄い騒音なことだろう。もし中国が負けそうにでもなろうものなら、もう観客は怒号渦巻くことだろう。できればそういうシーンを見たいものだ。