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世界選手権広州大会(団体戦)

 1番の水谷。緊張する場面でありながら、滑り出しよく落ち着いたゲーム運びで、特にフォアドライブの安定性が高かった。ボールにキレもあり、体調も良さそうだ。フットワークがスムーズで、フォアサイドからのストレートのドライブが世界の中でも通用するテクニックとして目立った。また、サービス、レシーブにも不安がなく3-0の完勝だった。
 2番の韓陽は、スローペースな出足で、体の動きにキレを感じなく、1ゲーム目は受け身のパターンになってしまった。第2ゲームからバックハンドドライブを多用し、戦術の切り替えがなされ徐々に調子を上げ、リードを保ったまま第2ゲーム目を完勝した。3ゲーム目はフォアドライブの調子も上がり、フットワークとのコンビネーションリズムが戻った。ベテランらしく両ハンド攻撃が冴え、特に後半のサービス、レシーブの使い方も本来の韓陽テクニックが戻り、後半安定した試合運びであった。
 3番吉田は、第1ゲームは強烈なフォアドライブからペースをつかみ、要所要所でのサービス、3球目攻撃が冴え、9本で取るが、少し力みがあり、緊張気味であった。第2ゲームはフットワークを生かしたフォアドライブにスピードが増し、接戦を制した。不安材料を上げると、レシーブでのミスが接戦の原因となっている。もう少し台上でのコース、またはレシーブからの4球目の組み立てを考えていく必要があると感じられた。
 日本チーム全体としては、エースの水谷がチーム全体をリードした試合運びであった。水谷のチーム戦での活躍が非常に期待される。