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速報・現地リポート

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世界選手権広州大会(団体戦)

 中国に大善戦した北朝鮮女子チーム。二人の北朝鮮のサウスポーの特徴は、両ハンドに威力とキレがあり、フットワークも良く、フォアハンドでのミート打法(スマッシュ系)のドライブとスマッシュの打ち分けができること。ドライブとスマッシュの球質の違いによって、ドライブ全盛の現代卓球の中で中国の王楠、張怡寧といった世界のトッププレーヤーを苦しめる、あるいは脅かすような試合展開を見せた。時たま放つ前陣での強打が中国選手のプレーを混乱させる要因となったのだろう。ラリー戦に強い中国選手に対しても、球速の異なるボールが効果的であることを証明した。

 これを日本選手に当てはめるとやはりこういったプレーを参考にし、前陣でのドライブとスマッシュをスムーズにコンビネーション良く、打ち分けられるスタイルを作り上げることで、一歩進んだプレーヤーに育つと思われる。
 しかし、中国の強さはこういったプレーに限らず、接戦での戦術の徹底にある。たとえば、微妙な変化(単調に見えるサービス)から、台上や前陣での両ハンドの3球目攻撃に結びつけられるバリエーションが豊富にあることに、その強さが現れている。

※写真はトップで王楠を破ったキム・ジョン