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世界選手権広州大会(団体戦)

 試合を1-2とリードされた日本。4番の平野が持ち前のガッツとフットワーク力を生かし、2番で逆転したプレーぶりを4番でも持続し、さらに両ハンドドライブが冴え、速いピッチのラリー戦に対してもフォアハンドでのカウンタードライブが随所に決まった。相手の唐の強烈なバックハンド攻撃に対し、バックをループドライブで対応し、ミスを誘う作戦が的中した。前陣でのバックループからフォアドライブに切り替える攻めのパターンは、世界で通用する技術の幅を見せつけた。

 ラストに出場し、プレッシャーのかかった福原は日本の勝利への重責を一身に背負い、責任感からプレーが消極的になり、いきなり0-7とリードされる苦しい流れだった。捨て身で盛り返し8-10と追いついたが逆転するまでは至らず。しかし、必死の福原は後半盛り返した勢いで、第2ゲームはさらに思い切ったプレーが出始め、8-2とリードしゲームを取り返した。思い切りの良いプレーに対して文もよく対応した。
 3ゲーム目、福原は勝負に出たフォアドライブが惜しいところでオーバーし、このゲームを落とした。第4ゲームは福原の速攻が冴え、徹底した相手のバック攻めに成功した。ゲームオールになり、福原は必死で相手のバックを攻め抜いた。
 キーポイントになるのは、最終ゲームで5-6でリードされ、そこから相手の意表を突いた福原のフォアハンドのロングサービス。相手のミドルに出して得点を奪った。リズムを狂わされた文は、福原の強気と集中力の前に守勢に回り、福原が逆転に成功した。最後はジュースになったが、積極性がよみがえった福原はジュースでもフォアのカウンタードライブを見事に決めた。素晴らしい戦いぶりであった。