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速報・現地リポート

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世界選手権広州大会(団体戦)

報道席に座っている。横には奇天烈逆モーションの執筆者、伊藤条太氏が鎮座している。ぶるるん日記ではITTFのライブスコアリングを上回るスピードでブログにアップ。アクセス数で大差をつけられ言葉もない。
それにしてもきのうの日韓戦では条太さんの熱狂ぶりはすごかった。ひとりでまるでテレビ解説者のように叫び、自分で答えていた。「うぎゃー!」「ぐえ」「ホゴ!」とか意味のない言葉や、「人間じゃない、こいつら」「死にそう!」と訳わからぬ言葉を発して、これは100万円の価値があるというので、自分の口座番号を教えようとしたら断られた。
しかし、日韓戦が始まる30分前に彼は「今野さん、ちょっと上に行ってきます」とやおら席を立った。目がイッテイル。行き先はテレビ東京の放送席。嫌な予感。「テレビ東京の人か松下さんにネタを提供してくる。絶対面白いから」と。10分後に戻ってきた条太さん。肩が落ちている。目もうつろ。最初はメモしていたテレ東の人も途中から手が止まったらしい。「こういうことは私の場合、良くあること。へこたれません」と寂しそうにつぶやく。
その後の日韓戦で、まるで何か振り払うかのように彼のテンションは上がった。それこそ「報道席の平野早矢香」のように何かが彼に降りてきたようだった。
さらに、表彰式前に私に嬉しそうにパソコンの画面を見せる。そこには日本女子チームと条太氏が笑顔で写っている写真が・・。何と愛ちゃんと早矢香ちゃんが大会中も彼のブログを見ていたらしい。それで愛ちゃんが直接条太さんに挨拶をしたらしい。
この中年おじさんはまるで天にも昇るような表情で自慢していた。その日は夜も絶好調。心なしか、視線も上から来るし、勝ち誇った笑顔も・・まあいいか。(今野)