スマホ版に
戻る

速報・現地リポート

トップニュース速報・現地リポート

北京五輪 アジア大陸予選会

 予選2日目の初戦で水谷が北朝鮮の選手に敗れ、岸川が韓国のユンに勝ったために、無情にも日本人同士の対決となった。応援も出来ない。試合内容は地元観衆がうなるほどのハイレベルなラリー戦。せつない試合だった。これは五輪予選なのだ。
「少しの差で決まる勝負だった。岸川さんが無心でやっていたので、自分も無心でやることを心がけた。北朝鮮戦では、3球目のミスが出た。明日頑張るしかない」と試合後の水谷。
 一方、中国の王楠は韓国の唐に大接戦の末に敗れた。素晴らしい試合内容だった。帰化選手、吉林省出身の唐は試合後、韓国ではなく中国のメディアに取り囲まれた。負けても終わらないのがこの五輪予選。試合後の王楠は悔しいけれども涙はない。コーチと激論を飛ばした。
 それにしてもこの複雑な試合方式は誰が考えたのだろう。「今までのリーグ戦で決める試合方式よりも数倍しんどい。まさに究極の心理トーナメントだ」と日本卓球協会の前原強化本部長は語る。
写真は左からメディアに囲まれる唐、代表を決めた王励勤、そして日本人同士の対決