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速報・現地リポート

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北京五輪 アジア大陸予選会

 この3日間は苦しい試合だった。福岡春菜はようやく北京への切符を手にした。
「きのうは相手にも、雰囲気にものまれてしまったので、今日は何があっても思い切ってやろう、最後の1本まで絶対食らいついていこうと思いました。点数のことを考えないで、1本ずつ作戦を考えてやったのが良かった。

 相手(キム・ジョン)には2回勝っている相手でしたが、苦しかった。ただラッキーだったのは相手も私への対策をやってきていなかったこと。昨日は試合が終わったら疲れて、食欲もなかったんですけど、まだ最終日までチャンスがあるんだと思って、食事を取り、相手のビデオを見ていつもと同じようにしました。
 オリンピックが決まっても、このままではやばいなというのが正直なところです。こういう試合は極限の状態で勉強になったけど、オリンピックはこれより厳しいと思うし、足りないところばかりなので、これからもっと身につけるべきことが多い。

 極限状況というのは、予選グループ初戦のインド選手戦の時には足はがくがくで手は震えるし、一方でみんなの気をもらって戦っているとも思います。後押ししてもらっていることを感じます。いつも支えてもらっているスタッフ、ナショナルチームのメンバー、中国電力のみなさん、作馬さんやその家族、それに私の知らない人たちがみんなで応援してくれているというのを広州で感じたので、そういう人たちの気持を北京まで持っていきたい。

 愛ちゃんや早矢香ちゃんには昨日も、おとといもメールをもらって、「一緒に戦っているんだからね」とメッセージをもらったのはとてもうれしかった。二人を追いかける形でここにきて、その二人にそう言ってもらったから嬉しかった。二人には全然及ばないけど、そういう気持ちでいることが団体戦でも重要になってくると思う。早矢香ちゃんからは手紙を渡されて、愛ちゃんからはメールをもらって、「福岡さんらしくやれば大丈夫、応援いけなくてごめんね」と。米沢さんがいてくれたことが体力的な面でも精神的な面でも心強かった。
 作馬さんには無理言って来てもらった。作馬さんに教えてもらってちょうど10年目で少しは恩返しできたかな。もっと頑張ろうとさっき言われたので、もっともっと作馬さんを喜ばせたい」