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北京五輪 アジア大陸予選会

 日本のエースが苦しみながらも北京への切符を手にした。最後の蒋澎龍戦はしびれるような試合だった。水谷は記者に囲まれて語った。

「本当にうれしいし、ホッとした気持です。最後の蒋澎龍戦、サービスからも、レシーブからも同じ展開で、相手も待っているがわかったので、最後のゲームは少しアグレッシブにやった。審判にサービスを注意されていたので、サービスをいろいろ出しづらかった。思うようなサービスが出せなくなった。審判にフォールトを取られるのが怖くて、YGサービスやロングサービスが出せなくなった。精神的にすごいきつかった。

 最後の10-11で蒋澎龍が浮いたレシーブをミスしたのは、いつもああいうところで「ミスれ」と心で言うんだけど、今日は「取ってやるぞ」と前向きだった。それが相手にわかったんじゃないですか。中盤は凡ミスが多くて、ただお互い崩れたほうが負けだと思って、なるべく平常心でいるように心がけました。今からですね。やっとスタート地点に立った。金メダルを獲りたい。特に団体戦では勝ちたい。

 最初はリーグ戦でやると思っていたんですけど、こっちに来て新しい試合方式を聞きました。きつかったですね。岸川さんとの試合も大事でした。ただ、北朝鮮とのカットマンじゃなくて、蒋澎龍だったのも運があった。
 7-3とか8-4とかでリードしていても余裕が持てなくて不安。安定した精神状態でいられなかった。最後は自分から攻めていこうと。これは世界選手権での経験が生きたと思います。昔はオリンピックに出るのが目標だったけど、今はそのオリンピックで金メダルを獲ることが目標だったので、出られてうれしい。競ったときにまだ凡ミスが出るので、もっともっと疲れているときとか精神的にきついときに練習をやり込まなければいけないというのを痛感しました」
写真は代表を決めた蒋澎龍との死闘、そして宮崎監督と