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フォルクスワーゲンオープン

 日本女子vs.韓国の大一番。4番の福原愛は朴美英に対し我慢のカット打ち。静かに燃える闘志で戦う。観る者も胃が痛くなるようなシーソーゲームだ。
 ゲームオールは福原が5-3、6-4とリードするが、朴美英も6-6に追いつき、両者ともここからファインプレーの連続。福原のツッツキ、バック軽打が甘ければ、朴美英はすかさず前に出て、攻撃選手を上回るほどのパワードライブを打ち込んでくる。
 福原、一歩抜け出して9-8でリード。ここで福原のボールがエッジかどうか微妙な判定になる。「今の絶対入ったよね?」。振り返ってベンチに言う福原。観客席からも「入った!」「入った!」という声が上がるが、判定は覆ることなく9-9。もしこのボールがエッジならば10-8で福原がマッチポイントだったが…。ここから9-10とマッチポイントを握られた福原、朴美英のアップ系のバックサービスを回り込んで思い切りレシーブ強打するが、無念のオーバーミス。手中に収めたかに思えた勝利は、スルリと福原の指をすり抜けていった。ゲームオール9-11。
 日本女子はラストで福岡が唐イェ序に挑む。一方、日本男子は4番韓陽がガチーナによもやのストレート負けを喫し、奪い返された試合の流れを取り戻せないまま、ラスト岸川がプリモラッツに0-3で敗れて準決勝進出を逃した。ダブルスの怖さをまざまざと見せつけられた。

下写真:最終ゲーム9-8からの一本は、やや疑惑の残る判定。下写真左はエッジをアピールする福原