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フォルクスワーゲンオープン

 女子シングルス第2ステージ1回戦。世界ランク18位のスン・ベイベイに挑んだ石川佳純。
 試合はスンの回転のかかった両ハンドに、石川のミスが目立つ展開になる。国内では返ってこない、あるいはカウンターのチャンスボールになる石川の両ハンドも、スンは1本、2本と返してくる。そのボールを石川は我慢しきれずにオーバーミスしてしまう。
 第1ゲームは石川7-9から石川の3球目強打ミスとサービスミスでスン。第2・3ゲームも石川のプレーに今ひとつ好調時の思い切りとひらめきがなく、スンがゲームカウント3-0と王手をかける。第4ゲームで石川が7-4、8-6とはじめてリード。しかしここでも石川のバックハンドにミスが出て、9-10でスンのマッチポイント。石川も意地の3球目バックドライブを決めてデュースに追いつくが、最後はスンのフリック強打が決まってゲームセット。
 
 石川は試合全体を通じてバックにボールを集められ、当てるだけのバックハンドが多くなってしまった。王楠(中国)のスタイルを参考にしているという石川だが、回転と安定、そして打球点の早さを備えた王楠のバックハンドには、まだまだ及ばない。弾くだけのバックハンドではどうしてもミスが多くなる。今後はそこを改善していかなければならないだろう。

「サービス・レシーブがうまくいかなくて、全然試合にならなかったのが残念です。この大会を通しては、強い相手と試合できて、合宿の成果が出せたところもあったので良かったです。スン・ベイベイはドライブの回転がすごくて、ブロックできなかった。サービスも下回転が切れていて、わかっていても落としてしまいました(石川)」