スマホ版に
戻る

速報・現地リポート

トップニュース速報・現地リポート

フォルクスワーゲンオープン

●男子シングルス準々決勝
王励勤(中国) 7、5、7、3 蒋澎龍(チャイニーズタイペイ)

 張怡寧が強ければ、王励勤も強い。05年世界選手権男女シングルスを制した2人が、今大会敵ナシの強さを見せて勝ち進んでいる。
 先ほどお伝えした張怡寧同様、王励勤もスキのない攻守で、蒋澎龍を圧倒した。快速プッシュと、ペンドライブ型ならではの豪快なフォアドライブが武器の蒋澎龍だが、サービス・レシーブで翻弄され、手も足も出ない状態。2回戦で中国の張継科に勝って進んできたが、同じ中国選手といっても、さすがに世界選手権2連覇の偉業を成し遂げた王励勤は一枚も二枚も上だった。

 王励勤、蒋澎龍は01年世界選手権大阪大会で、それぞれ優勝、3位という実績があるが、王励勤は世界チャンピオンになったあとも進化を続け、年々打点が早くなっているが、蒋澎龍のスタイルは01年世界選手権大阪大会当時のまま。また、年齢的にはプレーヤーとしてのピークを過ぎた感のある両者だが、王励勤の体つきは今なおアスリートのそれであり、相当なトレーニングを積んでいることが伺える。一方、蒋澎龍の体つきはトップ選手というにはやや物足りない。歩みをとめないチャンピオンが、その差を大きく広げた結果が現れた試合だった。