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北京五輪

 日本卓球協会もその発表を待っていた、「スピード補助剤(英語ではBOOSTER)」についての規制を、15日にホームページで発表した。これは今年の2月に世界選手権広州大会で開かれたITTF(国際卓球連盟)総会で用具委員会から提案されたラバーの後加工禁止が可決。表面とそれ以外のゴム質が同質でなければいけないし(表面だけの加工禁止)、公認されたラバーを後処理で物理的、化学的に、ラバーの性能や見た目、構造、色などを変化させてはいけない、というもので、今回はっきりと補助剤やチューナーの禁止に言及した。
9月1日からのスピードグルーに伴い、日本ではさらに1年前倒しで禁止にしたために、スピード補助剤が出現し、ラバーを膨潤させることでスピードグルーに近い性能を引き出そうとしたが、これがスポンジをふくらませる、つまり物理的、化学的に変化させるものと見なされている。
 ITTFは、補助剤にも有機溶剤や体に有害な物質は含まれている、我々はクリーンなスポーツを目指すべきだと呼びかけている。
 これまで、総会で可決されたものの、ITTFの正式な発表を待っていた日本卓球協会はこれを受けて動き出すだろう。他の国以上にすでに補助剤を使用する選手が多い日本。すぐに通達を出すには時間がないためにある程度の猶予期間をおくのか、9月の理事会の決定が待たれる。