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北京五輪

 五輪は多くのボランティアによって支えられている。写真はルー・ランさん。IF関係者の座るエリアの担当だ。ネイティブな英語を話すと思ったら、北京大学の英語学科在籍。それだけではない。日本語もペラペラだ。聞くと、小学校の時に2年間日本の岐阜に住んでいたのだ。お母さんが大学で先生をやっていたとのこと。小さいときに覚えた日本語だから発音もキレイだ。「強制ではないけれど、北京大学の学生はほとんどがボランティアとして参加しています。もちろんお金はもらえませんけど、ユニフォームや食べるものはありますから学生にとってはいいと思います。五輪を支えているというだけでもうれしいですよ」(ルー・ラン)。
 時には他のボランティアに「ルールはルール」と厳しく言われて衝突しそうになることもあるのだが、日に日にフレンドリーになり、融通も少しばかりきくようになってきます。実は昨日も夜の10時過ぎに帰る際、シャトルバスの時間までまだ20分もあり、今野のIDカードはIF用のもので、公用車を使えるものだが、一緒に帰る高橋はメディアのIDカード、卓レポの中川君はふつうのIFのIDで、「あなたのIDは車を使えるけど、他の二人はバスで帰ってください」と係の人に言われた。「車にスペースがあるんだから他の二人も一緒に乗せて」と交渉。たまたまそこにいたルー・ランさんに「この二人は人間としてではなく荷物と思って。カメラを持った荷物と、100キロを超える肉団子の荷物だから」と笑わせておいて、懇願したら、本部に掛け合ってくれて見事OK。「でも今日だけですよ」と念を押されたら、車に乗った途端、高橋が、「明日もこの手がいいね。注意されたら、昨日はOKしたんだから、今日もOKだとすごんでやる」と大人げない。まあ、毎日がこんな感じです。