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北京五輪

 男子の準々決勝がもうすぐ始まる。
 その顔ぶれでの驚きは、ベテラン同士、6回連続出場同士のクロアチアのプリモラッツとスウェーデンのパーソンの対決だ。38歳のプリモラッツと40歳のパーソンの対戦だが、特筆すべきは昨夜のパーソンの活躍ぶりと試合でのハプニングだろう。
 サムソノフ(ベラルーシ)との一戦。サムソノフ有利と誰もが思ったが、パーソンは食らいつく。全盛時代とは動きも違うが、ボールさばきとハンマーバックハンドは健在。3-2とサムソノフリードの6ゲーム目、9-8でサムソノフが回り込んでストレートに打ったドライブがパーソンのコートかすめた。サイドのようにも見えたが、サムソノフは「ごめん」と手あげ、つられるように審判はサムソノフのポイントになり10-8でマッチポイント。パーソンは猛烈に抗議。「今のは完全にサイドだ」とアピールし、9-9にカウンターをめくる。オーロラビジョンで再生されたシーンが何度も流されるが非常に微妙でサムソノフは「やっぱり入っている」と主張し、パーソンは「今のはサイドだろ」と10分近くもめ、結局前代未聞のノーカウントとなり、9-8で再開。パーソンが逆転して、最終ゲームもすさまじい試合となり、最後は長いラリーのあとにハンマーバックハンドをストレートに決め、パーソンがベスト8を決めた。サムソノフはイスに座り込み立ち上がれなかった。