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第6回世界ジュニア選手権大会

 男子ではシングルスベスト4に入った国が中国独占ではなく、中国、チャイニーズ・タイペイ、イングランド、韓国の4協会に分かれ、女子シングルスも日本、ドイツ、中国の3協会に分かれた。
 さらに男子ではイラン、エジプトと言った今までトップの方には来なかった協会の選手が頑張ったのは特筆すべきことで、ITTFのプロジェクトとして世界に広く強化の手を差し伸べてきた成果と言えるだろう。
 特に優勝候補の松平健太に勝ったイランのアラミヤンの活躍には関係者は一様に驚いた。ボールのスピードはさほどないが、両ハンドでの安定した攻撃と守備、そして中国選手もミスを連発した松平のしゃがみ込みサービスも苦にしなかった。「イランの卓球のレベルというのは他のアジアの国よりも低いと思う。でも、今回の試合でイランの選手も強い選手に勝つことができるということを証明できた」と語るアラミヤン。今回はコーチなしで、英語も十分に話せない彼が単身でスペインの地に来た。唯一、イラン人の審判がいるだけという心細い状況の中で、予選リーグでも韓国選手に勝つなど、まぐれではない強さを見せた。非常にタフなメンタルを持った選手だった。