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全日本選手権大会

 ジュニア女子5回戦。すでに始まった男女シングルス3回戦の中でも終わっていく試合があるなかで、一台だけ異次元の戦いが展開されている。谷岡あゆか(エリートアカデミー)vs.北岡エリ子(土佐女子高)。なんとこのゲーム、第1ゲームの4-2から促進に入り、試合終了まで45分近くかかった。

 ともに高知県出身、同じカット主戦型。会場に響き渡る声がトレードマークの北岡はもう喉が枯れている。最終第5ゲーム、北岡3-1のリードから3-2となったところで北岡のベンチに入った往年の名カットマン、浜田美穂監督(73世界女子複優勝)がタイムアウト。同郷の大先輩が見守る中で、ふたりの「はちきん」の戦いが続く。「はちきん」とは高知県の方言で男勝りの女性のことだ。
 試合は結局、ゲームカウント0-2から大逆転した谷岡の勝利。スマッシュしか打てない北岡と、ドライブでもスマッシュでも攻められる谷岡の差が最後に出たか。女子ジュニア5回戦随一の好試合だった。

●女子ジュニア5回戦
谷岡(エリートアカデミー) -9、-8、3、8、6 北岡(土佐女子高)