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全日本選手権大会

 男子シングルス準々決勝。水谷隼と岸川聖也のダブルスパートナー対決が実現。ふたりとも手の内をよく知っているだけに、「決まった」と思うようなボールでも中陣から粘り強くしのぎ、簡単には抜かせない。両ハンドでの一進一退の攻防はゲームオールにもつれ、最終ゲーム出足でリードした岸川が8-4とリードを広げる
。「2連覇中の水谷が敗れるのか」と会場の視線が釘付けになるなか、水谷はタオルをとる間に気持ちを切り替え、9-9に追いつく。試合後、岸川が「隼は調子の悪いような表情をしているけど、いつの間にかしっかり点をとっている」とコメントしたように、相手の嫌なところを突いて得点を稼ぐ水谷の真骨頂だ。
 そして水谷10-9のマッチポイントから、10本以上続く長いストップ合戦。どちらも強打にいけないのか。水谷が岸川のバックへ軽くフリック。これが岸川のラケットのエッジに当たり、水谷の勝利の彷徨とともに、熱戦に終止符が打たれた。

●男子シングルス準々決勝
水谷(明治大)5、-6、-10、13、-3、6、9 岸川(スヴェンソン)

★水谷隼・試合後のコメント
「試合前はどう戦うかだけ考えていた。普段やり慣れているぶん、サービスも効かなかったし、やりづらかった。最終ゲーム、自分のミスで4-8になった時は『全日本が終わった』と思ったけど、このまま終われないと思って、練習してきたバックサービスを出した。勝った時は優勝したような気持ちだった」