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全日本選手権大会

 男子シングルス準決勝、松平健太と吉田海偉の一戦は、前陣で両ハンド強打を放つ松平に対し、吉田は後陣に下がって執拗(しつよう)にバックのフィッシュやロビングで粘り、回り込んでガバッとフォアドライブを放つ。松平は吉田の粘りを打ちあぐみ、攻め込みながらも最後にミスが出る。吉田が押し気味に試合を進めていたが、松平は第6ゲーム3-8から逆転して、最終ゲームに持ち込む。
 最終ゲームは松平が4-2、7-3とリードを広げ、8-7と迫られた場面でも、吉田の粘りを無理に打たずに軽打とブロックで粘り強く攻め、最後にフォアクロスへスマッシュで決める。しかし、ここから吉田が台上にレシーブを2回連続で浮かせながら、フォアのスーパーブロックを連発して9-9に追いつき、3球目パワードライブをバックストレートに打ち抜いてマッチポイント。健太、絶体絶命。ここで松平のバックと、回り込んだ吉田のフォアで長い長い打ち合いが続く。長い長いラリーに息をのむ観客。松平が粘り勝ち。10-10に追いつく。
 そしてデュースからは松平が吉田の4球目フォアドライブをクロスへカウンタ-、さらにレシーブからのバックドライブで勝負をつけた!

★吉田海偉・試合後のコメント
「6ゲーム目8-3でリードしていて、そこから挽回された。守りに入ってしまった。健太は逆に思い切ってやってきた。
 今大会は初戦は調子が良くなかったけど、(6回戦の)丹羽戦から調子が上がってきた。健太との試合は自分の力は出し切ったが、相手が強かった。この結果は仕方ない」

--初めて決勝に進めませんでしたが?
「決勝に行くだけでも大変なこと。今回はしょうがないですね」