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全日本選手権大会

●男子シングルス決勝
水谷(明治大) 9、7、8、-8、15 松平健(青森山田高)

 これまでの全日本では見られないほど、ラリーの続く男子決勝戦となった。互いにブロックのうまい選手、さらに手の内も知り尽くしているとあって、水谷、松平とも容易に強打にはいかず、ゲーム全体を通じても、3球目攻撃による得点は数本あったかどうか。

 第1ゲームは双方が得点を連取していくパターンが続き、水谷10-9のゲームポイントから、水谷がナックル性のバックハンドを松平のバックに送り、松平がネットミス。こういう何気ないポイントの稼ぎ方が水谷のうまさだ。続く第2ゲーム、第3ゲームも、普段よりフォアの攻撃の手数を増やした水谷が連取。松平は前陣に張り付き、水谷とバック対バックの高速ラリーを展開するが、フォア強打による得点は少ない。逆に水谷は時折、思い切ったフォア攻撃でフォアストレートに打ち抜くプレーを見せる。
 第4ゲームは松平健が反撃、中盤で大きくリードし、最後は水谷の粘りをスマッシュで打ち抜いて1ゲームを返す。第5ゲームも松平ペースで4-1、7-3、9-5と松平がリードしたが、水谷はここから5点連取。松平のフォアサイドを切ってくるシュートスマッシュを何球も返し、フォアドライブで得点して会場をどよめかせ、最初のマッチポイントを握る。ここから水谷はマッチポイントを握ること、実に7回。決められそうで決めきれないラリーが続いたが、最後は17-15で終止符を打ち、見事3連覇の栄誉に輝いた!