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世界選手権横浜大会(世界卓球 ブルーライト横浜速報 伊藤条太の机上の空論 web express)

今日、4/25から横浜で卓球の『スポーツ科学会議』が開かれている。http://www.jtta.or.jp/11th_ittf_ssc/index-j.html
2001年の大阪大会のときは卓球のテレビ放送について発表をした。今回も聴講したかったが、残念ながら行けないことになった。

それで、大阪のときにお世話になった辻さん(大阪大学名誉教授)に行けなくなった旨を連絡すると、ありがたいことに、平成20年の研究成果の冊子が送られてきた。

「ラケット質量が卓球のフォアハンドドライブ動作に与える影響」とか「卓球ラケット・ラバーの力学的挙動に及ぼす接着剤の影響」とか、目次を見るだけでよだれが出てくる内容だ。これらの研究が何の役に立つかはわからないが、とにかく楽しい。

私は「机上の空論」という言葉が大好きだが、どこが好きなのか考えてみると、まず私自身が机上の空論を語るのが大好きだ。加えて、他人の意見を「机上の空論だ」と批判することも楽しい。なによりこのいかめしい言葉が大好きなのだ。

こう書くと、まるで『スポーツ科学委員会』が机上の空論ばかりやっていると言いたいのかと誤解されそうだが、そうではない。そうではないが、まあ、そういうことがありがちだということだ(笑)。そこが研究の難しいところで。

こんな楽しい本が、一般に売られもせずひっそりと作られているだけだなんて、もったいないと思うのは私だけだろうか(あと10人ぐらいはいそうだ)。