●女子ダブルス準々決勝
李暁霞/郭躍(中国) 6、9、3、10 福原/平野(日本)
福原/平野は、前回準優勝の李暁霞/郭躍にストレート負け。第2ゲーム、第4ゲームには福原のバック表ソフトでのフリックや、平野のカウンタードライブなど好プレーもあって接戦になったが、1~3ゲームはすべて出足で1-4とリードされ、ベースを作れなかった。第4ゲームに10-9とゲームポイントを握ったが、福原のバックフリックがネットに刺さり、最後は李暁霞のドライブがネットインし、それを返球できなかった。
福原愛と平野早矢香の世界選手権は、これでエントリーした3種目をすべて終了。大観衆の声援が大きなプレッシャーとなったのか、やや動きが重くなったのは残念だったが、精一杯ボールに食らいつき、ベスト8という結果を残した。
■高島の眼
福原/平野は前半緊張していたせいか、手首が固く、ツッツキやストップでのネットミスが多かった。また、相手のコースの厳しさが国内レベルとは異なり、そのコース取りについていけなかった。もっと相手のコースに的を絞り、予測を立てて勝負したかったところだ。郭躍のバックハンドはほとんどがサイドを切ってきたが、福原/平野ペアのポジショニングは最初から最後まで同じだった。
世界のトップクラスになると、この選手と対戦する時にはどのような打球をするか、その打つ瞬間のイメージを明確に持たなければならない。そうしないと余裕が生まれからだ。来たボールをただ打つだけでは、世界のトップ10に入ることはできない。