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世界選手権横浜大会(個人戦)

●女子シングルス準々決勝
張怡寧(中国) 4、-7、4、4、7 石川佳純

■石川戦・高島の眼
 1ゲーム目は、張のフォアドライブに左右に振られた。ラリー戦で互角だったが、集中力高い張は連続得点をとらせない。善戦はしたが、後半はコースを読まれて6本連取された。
 2ゲーム目。今回の石川両ハンドとも腕がしっかり振れている。特にフォアハンドはドライブだけでなくスマッシュも打てるようになった。フォアスマッシュの得点率は高い。その特長がこのゲームは発揮された。バックハンドが張のフォアへ厳しく入るコース取りができ、良い面が出て先手をとれた。
 3ゲーム目は、張は石川のバックサイド狙い。バックに切れたツッツキを送ったり、フォアドライブも石川のバックを攻めたりで、石川はバックをつぶされた。
 4ゲーム目も同じ攻めで、石川は対応できず。バックばかり攻められるのをわかっているが、張は速いドライブとループを使い分けた。
 5ゲーム目は石川は思いきったバックドライブを使ったり、バックへのツッツキに対してそれまでのバックハンドではなくフォアハンドでドライブしいったり、工夫して3-1に。ラリー戦も互角だったが、バックハンドループを張が打球点の早いバックハンド石川のフォアへ打った。そして後半は世界ランキング1位だけあり、高い集中力を維持し、ほとんど凡ミスをしなかった。
 石川の今後の課題としては、バックへ打たれた時にクロスへばかり行くのではなく、ストレートへ強く打てるようになる必要があるだろう。そして次球をフォアスマッシュでねらうのだ。
 課題はあるが、今大会の石川の戦いぶりは素晴らしく、世界レベルでベスト10をねらえるだけのプレーを随所に見せた。ハイトスなどのサービスも工夫があった。

★石川佳純・敗戦後の会見

張怡寧選手はラリーもうまくて、攻めていきたかったけど、先に攻撃されてコースもうまいと思いました。世界選手権という大舞台の準々決勝で、張怡寧選手と試合ができるのは本当にうれしかった。勉強になることが多かったので反省して、次は勝利できるような選手になりたいので練習を一生懸命頑張りたい

-張怡寧選手が、石川選手は前よりも卓球が良くなって、中国選手に近づいたと思う、と言ってましたが…?

世界チャンピオンにそう言っていただいてうれしい。
勝てるんじゃないかなという瞬間はなかったけど、1ゲームを取った時にはもう1ゲーム取れるかなと思った。でも全然ダメでした。サービスの変化、戦術の変化が早くてついていけなかった。