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速報・現地リポート

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世界選手権横浜大会(個人戦)

●女子シングルス準決勝
張怡寧(中国) 8、8、6、-8、-10、8 劉詩ウェン(中国)

■高島の眼 張怡寧vs劉詩ウェン

1ゲーム目の出足から、張怡寧はバック対バックで振り回す作戦、劉詩ウェンはフォアで動いて、フォアで振り回す作戦、というように作戦が徹底していた。張怡寧が固いバックハンドで7-0とスタートダッシュをかけたが、劉詩ウェンも徐々に対応し、質の高いラリー戦は見応えがあった。
2ゲーム目も、フォアで連打できれば劉、バック対バックなら張という展開。フォアハンドの調子がやや良くなかった張は台の中央に構え、バック対バックで勝負しながら、フォアに来たボールは一発で狙う。劉は壁のような張の両ハンドの前にペースをつかめず、3ゲームを連取された。
 しかし、劉もここからフォアハンドとバックハンドのコンビネーションで応戦し、2ゲームを良く取り返した。第6ゲームは終盤の大事な場面でフォア強打にミスが出たが、ラリー戦では分が悪いので「一発で決めよう」という意識が強くなってしまったのだろう。敗れたものの、大きいスイングながら連続で強打することができ、ラリー戦ならば互角の内容だった。将来世界チャンピオンになるだけのポテンシャルはある選手だ。