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世界選手権横浜大会(個人戦)

●水谷/岸川ペアと平野/福原ペアが、世界に挑む! 男女ダブルス&混合ダブルス

 日本のメダルの可能性が最も高いと言われるダブルス。日本ペアを中心に注目ペアを追ってみよう。
 今大会のメダル獲得の最有力候補と言えば、男子ダブルスの水谷隼/岸川聖也(スヴェンソン)。ザグレブ大会でベスト8に入り、メダルまであと一歩に迫った。準優勝だったドイツオープンの戦いぶりを見ても、ベスト8までは確実に勝ち上がりそうだ。そこで中国ペアと当たるか、あるいはヨーロッパペアと当たるか。「最低でもメダル獲得」と語る水谷/岸川は気合十分だが、準々決勝の組み合わせがメダルへのカギとなるのは間違いない。
 日本勢にとって朗報と言えるのは、中国が王励勤と馬琳のダブルスへのエントリーを回避してきたこと。04年アテネ五輪優勝、07年世界選手権優勝の馬琳/陳杞、ザグレブ大会で水谷/岸川が敗れた王励勤/王皓は出場しない。代わりにエントリーした王皓/陳杞、馬龍/許シンも強豪ペアには違いないが、ペアとしての完成度では明らかに水谷/岸川が上。話題をメダル獲得の可能性から、獲得するメダルの色へと変えたくなる…のは早計か。

 女子ダブルスでも平野早矢香/福原愛が、01年大阪大会の武田明子/川越真由以来のメダル獲得が有力。福原はダブルスで申し分のない実績を挙げているし、平野も1月の全日本で初のダブルスタイトルを獲得し、自信を深めているだろう。厚い信頼関係で結ばれたふたりが、高い集中力をキープできれば、相手がアジアの強豪であっても勝機は見出せる。さらに藤井寛子/石川佳純、藤沼亜衣/樋浦令子と、日本女子は出場する3ペアがいずれ劣らぬ実力を備えており、ベスト8に何ペアが勝ち残るか楽しみなくらいだ。
 世界に目を向けると、中国は張怡寧がダブルスへの出場を回避したが、郭躍/李暁霞がやはり優勝候補の大本命。カットペアの金キョン娥/朴美英(韓国)は、日本が何度も煮え湯を呑まされてきた因縁の相手だ。同じ韓国では、唐イェ序/李恩姫もなかなか手ごわい。帖雅娜/姜華君(香港)はこれまでにあまり組んだことがないペアだが、個々の技術力は抜群のものがあるだけに要注意だ。

 混合ダブルスは、これまで9連覇中の中国が強豪ペアのエントリーを回避。ハオ帥/常晨晨、邱貽可/李暁丹、李平/曹臻などの顔ぶれで、こちらもザグレブ大会よりはるかに戦いやすい。シンガポールや韓国、香港はベストメンバーが出場してくるため、メダル獲得はやはり容易ではないが、まず混合ダブルスでメダルを決められれば、日本チーム全体に勢いが出てくるだろう。水谷隼/平野早矢香、松平健太/福原愛ら有力ペアの活躍に期待しよう!

Photo:メダル最有力候補の水谷/岸川(左)と、日本女子のエースペアである平野/福原(右)