スマホ版に
戻る

速報・現地リポート

トップニュース速報・現地リポート

全中国運動会・速報2009

 9月27日は夜7時から、男女団体準決勝が行われる青島体育センター。本日は快晴、空気は埃っぽいが、空の色は意外なほど青い。ホテルの入り口には中国の建国60周年を祝う横断幕が張られ、10月1日の国慶節に向けて祝賀ムード一色になりつつある。

 昨日の男女団体準々決勝は、どのコートも好試合の連続。プレースタイルはペンドライブにカット主戦、ペン粒高にシェーク前陣速攻と多士済々で、右シェークドライブ型同士の対戦は少ないくらいだ。各選手ともとにかく凡ミスが少なく、ブロックも非常に堅い。大きく台を出るかと思われたボールは、粘着性ラバー独特の弧線を描いて、球速に沈み込みながらエンドラインぎりぎりに入っていく。バックハンドは打球点の高いカウンターでなければ決定打にならず、基本として決定打はフォアハンド。この意識は徹底している。

 男女団体準々決勝で敗れたチームの中から、気になる選手をピックアップ。まず下写真左は、李暁霞を2-0とリードして3ゲーム目マッチポイントを握り、あと一歩まで追い詰めた武楊(ウ・ヤン)。長い手足でとにかく拾いまくり、超級リーグで張怡寧を下した実力はダテではなかった。おかっぱ頭と相手を見据える鋭い眼光で、なにやらゾクッとくるような雰囲気。凄腕の剣豪といった感じがする。2000年世界団体戦で中国女子チームのメンバーだった王輝(現:日立化成)以来、カット主戦型としては久々に団体のメンバーに入る可能性もある。

 下写真右は、国家2軍チームの方博(ファン・ボォ)。若手らしく動き回るエネルギッシュなプレーで、陳杞と激しいラリー戦を展開した。地元・山東での全中国運動会、この大会が彼にとってひとつのターニングポイントになる可能性はある。そろそろ中国代表として国際大会に出てもおかしくはないだけに、この2、3年がトップにいけるかどうかの分かれ目となる。