スマホ版に
戻る

速報・現地リポート

トップニュース速報・現地リポート

全中国運動会・速報2009

 ハードヒッター同士の対戦となった女子団体決勝3番。
 郭炎はチームの勢いそのままに、曹臻を出足から9-0までリードし、あわやラブゲームかと思われる快進撃。そのフォアドライブはまるで小さな砲丸。体重がグッと乗ったボールは見るからに重い。ここ数年は試合中もややおとなしい印象があったが、この試合はエンジン全開で「チョー!」を連発。エースコックのスーパーカップに出演した当時を思い出させた。さしもの全中国運動会と言えど、日本のCMに出演した経験がある選手は郭炎ぐらいだろう…。
 第2ゲームはシーソーゲーム、曹臻が8-7と一歩リードしたが、ここから郭炎が4点連取で逆転。パワードライブをミドルへ集め、決定率が非常に高かった。曹臻はバックサイドを切ってくる郭炎のバックのループドライブに対し、思い切って回り込めず、バック主体の守勢のプレーを強いられた。

 勝利の瞬間、ベンチからコートへ飛び出し、抱き合った北京チーム。まざまざとその強さを見せつけた。次回の大会では郭炎が引退し、張怡寧もプレーを続けているかどうかわからない。チームも若返りが求められるが、少なくとも今大会で最も強い女子チームだったことは間違いない。