★男子シングルス準々決勝
王励勤(上海) 3、-10、3、4、10 ハオ帥(天津)
許シン(上海) -9、-7、10、7、10、7 馬琳(広東)
北京五輪金メダリストの馬琳が、準々決勝で敗れた!
相手は左ペンドライブ型の許シン。序盤は台上での強フリックで打ち抜き、よく切れたツッツキで許シンの裏面ドライブのミスを誘うなど、得意の台上テクニックで優位に試合を進めた馬琳。しかし、第3ゲームを苦しみながらも奪った許シンが、飛びつきざまのフォアストレートへのパワードライブなど、好プレーを連発。前陣では小さく前へ落とし、中陣では大きく曲がりながら入る、回転量の多いフォアドライブで、馬琳のカウンターのミスを誘った。ゲームカウント2-2の第5ゲーム、許シン8-5のリードから馬琳が8-10と逆転したが、ここから許シンが12-10と再逆転。第6ゲームは許シン7-6のリードで馬琳がタイムアウトを取ったが、流れは変えられず、許シンが歓喜のベスト4進出を決めた。
大苦戦した昨日の閻安戦に続き、勝利へ賭ける執念にやや陰りが見られた馬琳。五輪金メダリストが勝てないと言われる全中国運動会の法則に、逆らうことはできなかった。今大会で初めて波乱と言える一戦だ。
王励勤vs.ハオ帥は、競り合ったゲームもあるものの、終始王励勤が主導権を握り続けた。王励勤を中陣に下げてハオ帥が決めに行ったドライブも、王励勤はバックのフィッシュでしっかりしのぎ、フォアドライブで逆襲。ハオ帥は技術的には高いレベルにあるが、一発の決定力がないのが苦しい。王励勤は2連覇まであとふたつだ。